本好き教師の読書感想文

現役小学校教師がおすすめ本を紹介しています!

非認知能力  中山芳一

今回ご紹介する本は、最近よく目にするようになった「非認知能力」を小学生でも分かるくらいに簡単にまとめた一冊です。分量はかなり少なめで、イラストが多めなので読んで理解するというよりも視覚でイメージする感じの本です。なので、私もイメージをもとにお伝えしようと思います。

 

①非認知能力を知ろう

②ますは自分を知ろう

③価値観・信念をもとう

④メタ認知しよう

 

①非認知能力を知ろう

私の学生時代は、とにかくテスト重視。記憶力を頼りに問題を解きまくり、良い点を取るという時代でした。これが、認知能力(点数化できる力)です。最近は受験でも面接や学校生活を生かす推薦を重視するようになっています。これは、変化の予想できない現代で、非認知能力を見とる方法を重視するようになったともいえるでしょう。いくら認知能力が高くてもAIに勝てないことも理由の一つでしょう。

非認知能力を一言で言うならば、人間性です。これを6個に分けると、「意欲・向上心」「レジリエンス」「自制心・忍耐力」「自信・自尊感情」「柔軟性」「コミュ力」となり、この力を付けることが非認知能力を高めることになります。また、関わることがポイントで「自分を高める(意欲・向上心・自信・自尊感情)」「自分と向き合う(自制心・忍耐力・レジリエ)」「他者とつながる(柔軟性・コミュ力)」の3つを意識することが大切です。「自分を高める力」が高まると、困難があっても前向きで、新しいことに挑戦し、ストレスをためずに生活することができます。「自分と向き合う力」が高まると、困難があっても我慢強く取り組み心を安定させることができます。「他者とつながる力」が高まると、相手の気持ちを考え様々な人と交流し意思疎通が取れるようになります。

②まずは自分を知ろう

非認知能力を高める第1歩は、自分を知ることです。これは、「自分の感情、思考、行動の傾向を知る」ことで先天的なものと後天的なものを分けて、両方とも知る必要があります。自分を知るために、人生を振り返りますが、その中で自分が大切にしている「座右の銘・格言」にヒントがあります。ヒントの中から、大切な言葉を見付け、それをもとに詳しく言語化していきます。「誰に対して」「どんなときに」「どのように」など自分に問いかけて解像度を上げていきます。自分だけでなく、周りから自分の印象を聞くことで、気付いてない自分に気付くこともできます。

③価値観・信念をもとう

非認知能力が高まると自分が決めた目標に近づくことができます。そのために、自分軸をもつことが大切です。これは、「価値観・信念」ということもできます。自分の価値観・信念はこれまでの生き方が大きく関わってきます。親からの影響など、本当に自分が必要としているものとは違う可能性もあるため、客観的に人生を振り返り、本当に自分が大切にしてきた価値観・信念を見付けます。ただ、これは自分が置かれているフェーズによって大きく書き換わる可能性もあります。価値観・信念は柔軟にアップデートすることが必要です。

④メタ認知しよう

これまでのところで、自分のやりたいこと、目標が定まってきたら、それを実現するために必要な力がメタ認知です。すぐにやりたいことや目標が達成されることは珍しく、失敗や思い通りにならないことにぶつかります。そこで、行動を客観的に見て、正しく振り返る必要があります。メタ認知する順序は、目標設定→問題解決→自分に足りないものを知る→意識の明確化→振り返りです。ここで一番大切なことが、振り返りです。ここを丁寧にやらなければ、同じ失敗を繰り返し、正しくメタ認知することができていないということになります。

まとめ

非認知能力を高めて、メタ認知ができるようになれば、目標に向かって正しい行動ができるようになり、またその行動を習慣化できるようになっていきます。こうなれば、人生は思い通り。バラ色の人生を過ごすことができるようになりますね。私もまだまだこんな状態には至っていませんが、本から学んだことを実践しようと思います。

 

 

 

縁   永松 茂久

今回、紹介する本は、最近ハマっている作家さんで5冊ほど読みましたが、その中ででも一番おススメの本です。2021年に出された「人は話し方が9割」はとても有名で、年間のランキング1位になり、135万部以上売れたベストセラービジネス書です。ただ、この本もいいのですが、私の一番のおススメは、この「縁」です。人生がうまくいってないと悩んでいる方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

今回のポイント

①縁とは何か

②人生を動かす「8つの縁」

③いい縁に恵まれる人の共通点

 

①縁とは何か

「いい縁に恵まれて結婚することになりました。」など、縁は、偶然に良いことが起こるといったイメージですが、この本では「見えないつながりを感じる力」と言語化されています。

いろいろな縁が、今のあなたの人生を作っています。もちろん良い縁もあれば、悪い縁もあります。縁は、目に見えないものなので、それが縁だと気付くときもあれば気付かないときもあります。結婚のような大きな出来事に関する縁は、気付きも多く記憶にも残りますが、日常に起こっている様々な縁は、気付かずスルーしてしまうことも多いです。例えば、今日会った人の中に、目に見えないつながり(縁)

があったかもしれません。でも、今気づいていなければ記憶から消され、縁が無かったものになります。だからこそ、縁に気付く力が大切になります。そして、縁に気付いたときにそれを掴むための準備も大切になります。

因果の法則(因が原因、果が結果)がありますが、そこに縁を入れ、因縁果と言っています。これは、結果を出すためには、その環境づくりが大切で、原因となる種まき(ここでは積極的に人に出会うこと)をし、縁に気付くことでその種を育てる条件を整えるということです。,

第一ステップは、縁に気付ける準備を整えることです。

 

②人生を動かす8つの縁

人は、変化を好まない。現状維持、安全な場を選ぶ。これは、生物としての不変の真理です。しかし、現状に満足できない人は、これを選んでいても何も変わりません。自分から価値観を変えにいかなければいけません。そのために必要なのが挑戦をするための新たな刺激を得ることです。あなたが成長を選ぶのならば、新たな環境に飛び込み、その環境を居心地の良いものすることが大切です。そこで、あなたが大切にすべき「8つの縁」を紹介します。

「憧れの存在」

憧れの存在は、人生の道標となります。憧れの存在をもつことで、あなたの成長の蓋を開けるきっかけとなるはずです。

「客観的アドバイザー」

あなたには、自分でもまだ気づいていない才能があります。その才能は、自分の近くにいる人の方が気づきやすいもの。だからこそ、客観的にアドバイスをくれる存在との縁が必要となります。

「縁元」

縁をつなぐきっかけとなるのが、紹介です。紹介という行為は、あなたが周りから信頼されていることの証です。紹介者はあなたを信頼し、縁をつないでくれます。縁元に感謝し、大切にすることで、新たな縁につながります。

「仲間」

仲間とは「共通の目的のために集まった集団」のことです。仕事や趣味、学びのコミュニティーなどで仲間を見付け、新たな価値観や方向性に気付けるようになります。

「年長者」

年長者を大切にする人は、深く信頼を得ることができます。年長者の中には、本当の人間力をもち、あなたに必要なアドバイスをくれます。また、年長者を大切にすれば、あなたが年長者になったときに大切にしてもらえます。

「次世代」

あなたが、若かったときお世話になった方がいるはずです。若いときに受けた縁を忘れず、今度は、次世代に縁を与える側に回ることが大切です。分け隔てなく、次世代を思いやり、未来のために誠実に行動することで、結果として、豊かな縁が広がります。

「応援してくれる人」

応援という愛に報いたいという気持ちがあれば、難しいことでも頑張れる。信じて応援してくれる人がいれば、裏切れない。応援される力のある人は、感謝を忘れず、縁を大切にすることができます。

「場所」

自分を成長させてくれる場所に継続的に足を運ぶことが大切です。学びの場には、「成長したい」という志をもった人が集まり、良い縁も集まっています。

 

③いい縁に恵まれる人の共通点

日常の中で感謝の言葉を口にする習慣は、とても大切です。また、日々過ごす中で、いつも通りできていることを当たり前と思わず、誰かのおかげで成り立っていることに気付けば、感謝力が高まります。誰かのおかげでできたこと、してもらったことへのお礼を早くして、ありがとうと伝える習慣をもつ。例えば、メールをもらったときに、後回しにするのではなく、用事を後回しにしてでも、先にメールを返す習慣をもちましょう。

良い縁を引き寄せるには、喜び上手になることです。喜びを表現するのは、自分ではなく人を喜ばせる気持ちにつながります。また、常に未来を語り、ワクワクするような言葉を選んで使うことも必要です。全てにおいて、純度の高い「誰かのために」をもつことで、応援者が増え、良い縁がまわてってくるようになります。

【まとめ】

縁というものは、人生を豊かにするために、なくてはならないもの。縁は偶然ではなく、日々どのように過ごしているかに掛かっています。自分中心に、損得だけで行動を決める人には良い縁は、回ってきません。常に、感謝の気持ちをもって、人のために行動することで、応援してくれる人が増え、良い縁を運んできてもらえる。結局は、人間力の高い人のもとに、縁が回ってくるということです。

 

 

 

 

鏡の法則 ー 野口嘉則 ー

今日紹介する本は、現実に起こる出来事の捉え方を変え、全てを自分で解決することができる魔法の法則を教える本です。

 

今日のポイント

①鏡の法則

②鏡の法則の解説

 

①鏡の法則

物語風に鏡の法則を伝えている本なので、まずは、内容を要約します。

主婦の栄子は、息子の優太がいじめられている現状を変えたくて奔走します。しかし、現状はいっこうに良くなる気配はなく、一人で将来を憂いていました。息子の良さに気付かず、いじめをする相手を否定し、協力するべき夫のことも否定してしまいます。そんなとき、悩む妻を心配した夫からカウンセラーを紹介してもらいますが、夫のことを信頼していない栄子は、なかなか連絡を取ることができません。しかし、息子へのいじめがエスカレートする現状をどうにかしたいという一心で、カウンセラーに助けを求めます。

そこで、カウンセラーは、現状(結果)には必ず原因がある。その原因は、あなたの心にある。とアドバイスをします。そして、「息子が、友達から認めてもらえていないということは、あなたが大切な誰かのことを認めていない。そこが原因だ。」と説明を受けます。息子のいじめという現状を解決するために、まず、父親との関係を振り返ります。栄子は厳しく育てられ、様々な理不尽なふるまいをする父親の言動に納得がいかず、敵対していて疎遠になっていることに気付きます。これまでずっと攻めていた父親だけど、生活を支えてくれたり、優しくしてくれたりしていることを思い出します。そして、勇気を振り絞って、父親に感謝の言葉と謝罪の思いを伝えます。父親を素直に受け入れ、父親からもうれしい言葉をもらった栄子は、少し気持ちが楽になります。次に、夫との関係を振り返ります。栄子は大学を卒業しているが、高卒でトラックの運転手をしている夫のことを教養不足で、がさつな人だと思って大切にしていなかったことに気付きます。しかし、息子との関係がいいことや家族のことを思ってきつい仕事をがんばっていることを思い出します。そして、夫に感謝の気持ちを伝え、息子には夫の悪口を言っていたことを謝ります。夫の存在の大きさに気付くとともに、家族関係が息子に影響していたことを知り、息子のいじめの原因が自分にあったことを実感します。

物語では、その後、息子のいじめは収まりハッピーエンドになっています。

 

②鏡の法則の解説

私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出す鏡だという考えが、鏡の法則です。だから、人生の問題を根本的に解決するには、自分の心の中の原因を解消する必要があります。問題解決のために、必死で現状の何かを変えたとしても、根本の自分の心が変わっていなければ、問題は深みにはまってしまいます。原因となっているあなたの心は、必ず何か許せないことを抱えています。「ゆるせない」と誰かを責めているときは、自分の心はやすらぎません。ゆるすことで体も心もリラックスできるようになります。それでも、どうしても許せないことがあったとします。その時に、「許せない自分を許さない」と考えてしまうと、自己否定することになり自分の心を変えることはできません。だから、まず、自分を許し自己受容をしてください。

人生で起こるどんな問題も大切なことを気付かせるために起こります。どんな問題でも自分には解決できる力があり、問題の解決を通してあなたに大切なことを伝えてくれていると捉えると、問題が自己成長のきっかけとなります。

 

今回のまとめ

鏡の法則は、聞き覚えのある人も多いかと思います。人間は自己正当化バイアスがあるため、最初に自分を振り返るのではなく、原因を環境や他の人に求めることが多いです。でも、自分の心にメスを入れずに、現状を変えようとしても現状は変わらず、ドツボにハマってしまいます。自分の心と素直に対話し、自分が見ないようにしてきた辛いことや自分が大切にしている信念など、全てのことを白紙にして、まっさらな心で自分を見つめ直すことが大切だと感じました。

 

夫婦のトリセツ ~ 黒川 伊保子 ~

グーグルでの研究の結果、組織内で結果を残しているチームに見られる特徴は、チーム内に心理的安全性があり、どんなことがあっても受け入れてもらえるという安心感が強いこと。しかし、夫婦は、この心理的安全性が確保されにくい組み合わせになっている。

女性脳は共感型だから、問題解決型の男性脳に状況を説明したり、経緯を話したりしているだけなのに、男性脳は、愚痴を言っている・話が長くて要点が分からないとイライラする。逆に、男性脳は問題解決型なので、共感型の女性脳が相手の話に合わせて会話をしているのに聞いてもらえないのでイライラする。お互いに、伝えたいことは同じでもすれ違っていて、いやな気持になって会話は途中で終わってしまう。

例えば、夫が妻に「何時に帰ってくるの?」と聞けば、夫が答えてほしいのは時間だけ。でも、妻は、「誰かと会って何かをしてからかえるから、ええっと〇時くらいかな」と答える。10秒で会話がを成立させたい夫に対して時間の前の話が1分を超えてくると、夫は待てずにイライラして結局、何時に帰るかを聞いていない。

共感型脳と問題解決型脳は、言葉は通じるけれど、話の内容は通じ合っていない。この問題を解決するには、相手を受け入れる(共感型にも問題解決型にも共感する)ことが大切である。

基本的な共感の仕方は、ポジティブな内容なら「いいね、よかったね」で受ける。ネガティブな内容なら「悲しい、寂しい」など、相手が発した言葉を反復することで成立する。いつでも使えるのが、「わかるよ。」なので、最後に「わかるよ」を付けるだけでも共感型になる。

女性にとっておしゃべりは娯楽。おしゃべりは、子どもを育てるための情報収集に不可欠。子どもが危なかった話を臨場感たっぷりに話せば、本人も他の女性もおしゃべりと情報交換を同時にできて大満足だし、安心感も生まれる。

男性は、沈黙によって狩りに出た時の緊張感を高め、生存可能性を上げてきた。おしゃべりをしていて警戒感を無くせば、いつ敵が襲ってくるかもしれないから安心できない。

男性脳では、おしゃべりをモスキート音だとして、排除することがある。だから、妻からお願いされてことでも、本題までに時間がかかれば、その時点で、モスキート音だと判定されて、大事なことを聞いていないことはよくある。このとき、言った言わないでもめたとしても解決することはない。男性は、いつも決まった時間に話し合う会議的な話は、集中して聞くことができる。だから、お互いに合う時間を見つけて、ミーティングタイムをとることをお勧めする。

女性は、家事を中心にマルチタスクをこなすことができる。この要因になっている言葉が「そういえば、、」。買い物のとき「そういえば、醬油もなかったわ」

と言って、家庭の在庫管理を行っている。しかし、女性は「そういえば」で思い出したことは、重要度が低くてもその時にしないと気が済まない。だから、出かける時間ギリギリになって「そういえば」と今しなくてもいいことを平気でしてしまう。これに対して、男性はイライラする。だから、女性は、「明日できることは今日はしない」と「そういえば」を封印することも大切。

幸福になるための人生のトリセツ  ー 黒川 伊保子 ー

今回紹介する本は、人工知能の研究者として、人間の脳の研究をされ、脳の特徴を生かして、トリセツシリーズをたくさん出版されている方です。脳がもたらす人間関係の問題を解説されています。

 

今日のポイント

①子どもと大人、男と女の、脳の特徴

②男性脳・女性脳の活用法

 

①子どもと大人、男と女の、脳の特徴

12歳までの子ども脳は、感性記憶力の時代。五感と共に取り込んだ感性の記憶が脳にしまい込まれる時代。この時の脳は、体験によって脳神経回路が成長する。昼間の経験を眠っている間に整理するので、眠りの質が大切。12歳から14歳の間に大人脳に変わっていく。子ども脳は脳の収納効率が悪く記憶を引き出すのに時間がかかり、とっさの判断ができない。要領のいい脳は、これまでの記憶と今の経験を比較し、よく似た記憶を瞬時に引き出すことができる。大人脳に変わっている間に、脳はよく誤作動する。だから、思春期には、これまでと違う反応をしてしまう。

大人脳が完成した15歳から28歳までが、単純記憶力のピーク。この14年間は、脳にあらゆることを叩き込むチャンス。とにかくがむしゃらに生きる。くよくよしたりぐずぐずしたりする時間がもったいない。とにかく動いて入力装置に記憶をため込んでおく。

脳にとって最高のエクササイズは、失敗すること。私たちの脳は、失敗したことを脳神経回路に反映させて、次の失敗を防いでいる。失敗により感性を研ぎ澄ませれば、電気信号を通す回路を間違えないのでセンスのいい脳になっていく。

男女の脳は、機能が全く違う。男性脳は、狩りの時代が長かったせいで、自分を取り囲む全体的な空間を認知することに長けている。女性脳は、育児をする時代が長かったせいで、自分の身近なものの動きの変化への観察力が鋭い。脳の仕組みが違うから、ぶつかり合うのは当然。違う脳が一緒に家庭をもつのは、それぞれの良さを生かし生存可能性を最大限にするための仕組みだから、ぶつかり合う中で、相手を受容できるようになるのが最高の伴侶。

②男性脳・女性脳の活用法

男性と女性で会話のスタイルが全然違う。女性は、経緯から真理を切り出す脳で、話しているうちに、無意識で様々な気付きを生み、解決策が出てくる。女性の気付きを深めるためには、共感しながら話を聞くことが大切。男性は、ゴールから前倒しに考えて、問題解決を急ぎたがるので、共感している暇はない。女性は男性脳の特徴をうまく利用し、共感を求めるのではなく、男性を頼って問題解決のアドバイスを受ける。そうすれば、男性は流ちょうに話し始める。男性は、女性脳の回り道をしながらも必ず問題解決に向かう特徴をうまく利用し、気持ちよく女性に話してもらっている間に、自然と解決方法に近づくヒントを得ればいい。

男性にとって苦手な家事は、「名もなき家事」。これは、家に必要な物を想定し買い物のついでに購入したり、子どもの病院や習い事に効率的に通う計画を立てたりすること。炊事洗濯のような、分かりやすい家事であれば、男性でもイメージがわくが、男性に名もなき家事を説明してもイメージがわかない。名もなき家事を理解させるためには、教育が必要。やっているタイミングで何をしているか何のためにするのかを説明し、名もなき家事の重要性を実感させるしかない。

女性脳は、名もなき家事をする力があるだけに、マルチタスクに強い。男性はゴミ出しを、ごみを集めて持っていくだけだと考えているが、女性は、ごみを集める順番、集めたついでにできること、ごみを分別し出す日を逆算してごみの量を考えるなど、ごみ出しだけでも様々なマルチタスクを行っている。

 

感想

男性は自分の価値観を正しいと思い、女性もまた、自分の価値観が正しいと思う。お互いに自分が正しいと考えても、男女の脳の問題で、一生本当の正しさに出会うことはできず、分断が起こり喧嘩になるか最悪は離婚にまで発展してしまう。マウントをとる必要はなく、お互いの脳の特徴を理解し、お互いの違いを受け入れて、お互いの良さを引き出すことができる夫婦こそが最高の伴侶である。

ダイヤモンドセルフ~本当の自分の見つけ方~ ー佐藤康行ー

本日紹介する本の著者は、飲食店で成功を収めたものの、本当の幸せをつかむことができず、「心の学校」を中心に心の本質を伝える活動をされている「心のスペシャリスト」さんです。

今日のポイント

① 心がつくり出す世界 ~心の仕組み~

②真我(本当の自分)に出会う方法

① 心がつくり出す世界 ~心の仕組み~

あなたが抱えている悩みや課題は、たった一つのシンプルな法則で説明できる。それは「原因と結果の法則」だ。つまり、悩みや課題という結果には、必ず原因がある。その原因のほとんどが、心によって作り上げられている。例えば、強面の人が近くにきたら普通の人は、なるべく近づきたくないと思って行動する。それは、その人を自分の価値観(原因)で見ている行動(結果)である。でも、強面の人でもその人を良く知っていてやさしい人だと分かっていれば、近づくことができる。強面の人に出会うという現象は同じでも、その人への反応は価値観(原因)によって真逆になる。

自分の目の前で起こっている現象は、スクリーンに映し出されている映像のようなもので、映画のフィルムにあたるのが、私たちの心である。だから、映像を変えるためにスクリーンに何かをしたところで、フィルム(心)が変わっていなければ同じ映像しか映されない。そして、心は記憶でできている。ここでいう記憶とは、生まれてから今までの全ての現象や経験だけでなく、これまでの祖先から受け継がれているDNAに刻まれた記憶も含まれている。だからこそ、心を自由にコントロールしたくても簡単にはできない。

心をコントロールするためには、まず心の仕組みを知る必要がある。心は、大きく分けてプラス(愛)とマイナス(恐怖)の2つに分けられる。両方必要だが、もちろんプラス(愛)が多いほうが幸せに生きることができる。頭では分かっていても、プラス思考が定着しないのは、心の深いところに手を付けていないからである。

心の仕組みを3つに分けて説明すると、1つ目は、頭(観念)である。どんなにプラス思考で生きようと努力しても、ある程度まではできても完璧にはできない。頭にインプットする前に、すでに思っている心が邪魔をしているからである。2つ目は、業(潜在意識)である。業とは、普段は意識されないような膨大な記憶に刻み込まれている体験と似た体験をしたときにふと頭に湧き上がってくる感情で、その感情があなたの行動を決めている。だから、いくら頭で捻じ曲げようとしてもこの強い感情(業)に逆らうことができない。3つ目が、真我(本当の自分)である。真我とは、自分の内にあるもので、まだ気付くことができていないダイヤモンドの原石のようなもの。何一つ迷わず、常に感謝し喜んでいる完璧な心です。この真我に気付くことができれば全てのことが上手くいくようになります。

②真我(本当の自分)に出会う方法

真我とは、本当の自分がやりたいことであり、生まれてきた使命ということができる。今の自分が、仕事を愛し、生活に対しても何の不満もなければ、すでに真我に出会っているのかもしれない。しかし、「何をやってもうまくいかない」「仕事で結果は出ているが、プライベートがうまくいっていない」「不満はないが何かむなしい」などの気持ちがあれば、本当の自分とは、違う生き方をしているのかもしれない。例えば、チューリップとして生まれた花が、背の高いヒマワリになりたいと思ってもなることはできない。だからこそ、チューリップとして最高の花になろうとすれば、とてもきれいなチューリップの花をさかせることができる。同じように、あなたも本当の自分がチューリップなのかヒマワリなのかに気付かなければいけない。

本当の自分に気付くためのワークを紹介すると、自分の最後の日(お葬式)に最高の人生を生き切ったと想定する。そのときに、自分はだれのおかげで、最高の人生になったかを考える。あなたはこの人にどんなことをしてもらい、どんな感謝を伝えるか、心の底から考える。そうすることで、自分の人生の目的がはっきりし、本当の自分に出会うきっかけとなる。

「本当の自分」である真我の愛の心に出会うことができれば、自分を犠牲にして人に与えるだけの偽りの自分を演じることなく、周囲に喜びを振りまくことができる。灯台のように遠くは照らせても足元が暗いというのではなく、灯台(本当の自分)自身が光になれば、その光は、全体を照らすことができるようになる。そうすれば、自分が喜びでいっぱいになり、自分の近くの人も喜びでいっぱいになり、そこに一切の矛盾が無くなります。

わたしの感想

真我(本当の自分)にまだ達していないので、死んだとき誰にどのような言葉を掛けてもらいたいのか、悲しんでもらうだけでなくどんな感謝をしてもらえるかを考え、真我に少しでも近づいていきたいと思いました。

教師のための「ペップトーク」入門

今日、紹介する本は、愛知県の公立学校の教員をされていて、定年退職後、講演活動などをされている三森啓文先生のペップトークの本です。

ペップトークは、アメリカのプロスポーツ界で生まれた言葉で、試合直前の緊張状態の選手に向けて、監督やコーチが最高のパフォーマンスができるよう、選手に話す激励のショートスピーチのことです。

今日のポイント

①ペップトークの基礎知識

②ペップトークの作り方

 

①ペップトークの基礎知識

ペップトークは、ポジティブな言葉を基本として、相手の状況や精神状況を受け入れて、相手が望んでいることを話すことが大切です。昭和的な教育は、ペップトークと逆で教師が、一方的に自分の価値観でネガティブな言葉を威圧的に話していることが多かった。このような言葉は、造語ですが、プッペトークです。プッペトークを続けていると、相手との信頼関係はできず、結果は出たとしても、子どもたちの心は荒んでいきます。ペップトークは、「ポジティブな言葉で、相手の状況を受け止めて、ゴールに向かった短く分かりやすい言葉で、相手を勇気づける」ための技術です。しかし、技術だけでは、使い物になりません。相手を受け入れ、伝える相手との信頼関係がなくては、ペップトークを使っても、相手の心には響きません。

人は、誰もが他人から認められたいという欲求をもっています。相手との信頼関係を作るには、「根底に相手の存在を認めること、次に行動を認めること、最後に結果を認めること」の3段階で、相手を承認し自己肯定感を高める関わりが必要です。

②ペップトークの作り方

ペップトークは4つのステップで構成されています。ステップ1は受容(事実を受け入れる)、ステップ2は承認(捉え方の変換)、ステップ3は行動(してほしいことに変換)、ステップ4は激励(背中のひと押し)です。ステップを1つずつ説明します。

ステップ1では、どんな事実であってもすべてを前向きな気持ちで受け入れることです。遅刻をしたとした事実でも、すぐに否定するのではなく、何か理由があったのではないかと考えて、事実の裏側を聞き取りながら、すべてを受け入れます。

ステップ2では、事実がたとえネガティブなことであっても、ポジティブな言葉に変換します。例えば、けがをして自分だけ同じ練習ができないというネガティブな事実でも、いつもはできなくてけがをしているからこそできるトレーニングに取り組むなどです。人は、できないところに目が向くようになっています。だからこそ、意識的に完璧でなくても、できているところに目を向けるようにすることが大切です。

ステップ3では、否定語を使わず、してほしいことを肯定的に伝えて、行動を導きます。例えば、してほしい行動は廊下を歩いてほしいだとします。否定的に「廊下を走るな」というと、脳は否定語を認識できないので「廊下を走れ」といわれているようにとらえてしまいます。なので、「ゆっくり歩こう」と伝えることで、正しい行動に導くことができるようになります。

ステップ4では、一歩前に踏み出すための激励の背中のひと押しです。「よしやろう」と相手に思わせる短いひと声です。このときに気を付けないといけないことは、「結果」を求めすぎて、相手にプレッシャーを与えないことです。「結果」にいたるまでの「過程」に対して、声を掛けることが大切です。

ペップトークを使い、良い行動や思いやりのある気持ち、できるようになった結果など変化に気づきタイミングよく褒めることで、子どもたちは自信をもてるようになり、自己肯定感が高まります。