本好き教師の読書感想文

現役小学校教師がおすすめ本を紹介しています!

貯金すらできていませんがお金に困らない方法教えてください ― 大河内薫 著 ―

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初物に挑戦!!今回はお金(投資)をテーマにした本を紹介したいと思います。しかも、漫画です。

まずは、著者のご説明。大河内薫さんは、ブログ・オンラインサロンなどを駆使して、お金の重要性を発信されている方です。わたしは、音声メディア「VOICY」でよく拝聴しています。人生の目標は「お金の教育を義務教育にする」ということらしいので、教師のわたしとしても、とても興味深い内容です。私自身、投資の経験は乏しく教えることができませんが、少しずつ勉強していこうと思い、この一冊を手に取りました。漫画で分かりやすく書かれているので、お金の素人でも読めちゃいます。ただ、ほんとにお金の勉強をしてこなかったので、意味の分からない言葉もありました。

だから、自分が理解し興味をもったテーマを抜粋してご紹介します。

本の内容を短くまとめると

「お金の話題には興味津々なのに、具体的に資産を増やすことには消極的なあなた。勉強をして、行動しないとお金は増えません。お金を増やす方法教えます。」です。

サラリーマンや公務員でも使えるお金の話を3つご紹介していきます。

年金と投資の関係性

税金と社会保険について知ろう

投資の初心者におススメ。投資信託について

 

年金と投資の関係

年金だけでは老後2000万円足りない。というニュースをきいたことがある人が多いと思います。これは、金融庁が出した試算ですが、「人それぞれなのであまり気にしなくていい」と書かれています。ただ、何もしなければ生きることにも苦しくなることは間違いなさそうです。

ここで、「2000万円貯金をしておこう」と考えてしまった方、考えが昭和でお金の知識が足りないと言えます。本書では、「貯金をすればお金は減る」と断言しています。そのからくりを説明すると、今は預けていても金利0.001%などの超低金利です。100万円預けて利子は10円ほどです。それなのに、コンビニで手数料を取られたことありませんか?一回手数料を取られるだけで90円の赤字となります。さらに、経済成長とともにこれまで、物価は上昇しています。子どものとき100円だったアイスが今は150円近くするって経験ありませんか?これがインフレで、商品の値段は未来に行くにつれて上がっていきます。

日本は長くデフレで安くないと物が売れなかったので、企業努力でカバーしてきましたが、これからはそれも難しくなり、商品を値上げしていきます。なぜなら、途上国が発展し労働力が安く手に入らなくなったり、紙幣を発行しすぎてお金がダフついたりしているからです。

ということで、数か月分の生活費を貯金するだけにして、残りは投資に回すことの重要性が紹介されています。「投資はもうからない・騙される」といった潜在意識から抜け出し、健全な投資、そして、投資を選ぶために税金や保険の知識が必要だと強調されています。

税金と社会保険について知ろう

サラリーマン・公務員に絞って、知ってると得する税金や社会保険の仕組みを簡単に紹介して行きます。

まず、税金についてです。普通は給料から点引きされているので、節税なんてできないと思いがちですが、所得(年収)に対して○〇控除というものが経費のように差し引かれて、課税所得となり、この額に応じて設定された税金が掛かってきます。だから、○〇控除を使えば節税になります。よく耳にするのは、住宅ローン控除、配偶者控除などです。これは、ほとんどの人が自動的にやっていると思います。最近では、ふるさと納税も寄付金控除となります。生活必需品を返礼品としてもらえば生活費節約にもなります。

日本の社会保険は世界一優秀なのに、知らないことが多いと著者は問題視しています。ここで、知って得するものを2つ紹介します。1つ目は、高額医療費制度です。例で挙げられていたのは、病気などで100万円の医療費がかかると普通は3割負担で30万円と考えてしまいますが、この制度を使うと所得によって10万円程度まで下がることあるようです。2つ目は、遺族年金です。年金加入者が死亡した場合、将来年金が受け取れません。だから、これから生活に困る遺族の人たちに、毎月手当てが支給される制度です。厚生年金に加入していれば子どもの人数によりますが毎月10~15万程度遺族年金が支給されます。

ここから考えなければいけないことは、民間の医療・生命保険です。わたしは、この制度を知らずに生命保険に入ったため、わたしが死亡すると家族に約5000万+家が入ります。もし、妻が普通に働けるのであれば、遺族年金と給料である程度生活できるので5000万円の生命保険は不要だと気づかされました。保険の損切も考えないといけない、悩みが1つできてしまいました。

投資の初心者におススメ。投資信託について

先ほど説明しましたが、日本人の多くがしている貯金は、お金を増やすのではなく減らす方法でした。それと比べて、投資はお金を増やすことも減らすこともできます。仮想通貨の大暴落や日経平均株価の上下動などを見ていると、リスクが多く投資は怖いものという潜在意識があると思います。これは、お金の勉強が足りていない証拠。投資はもちろんリスクがありますが、勉強すれば、そのリスクをほぼゼロにして、年率3%程度でお金を増やすことができます。それが投資信託です。年率3%とは100万円預けて3万円の利益が出るということ。貯金のときの10円と比べて雲泥の差があります。これを知っても投資は怖いで逃げる人は貯金神話に洗脳されています。そんな人も、せめて投資信託は知っておいてほしいと思います。

今は、ネットなどで証券口座をすぐに開設でき、手数料もほぼ無料です。投資信託のいいところは、リスク回避のため、プロの人たちに投資をお任せするので、毎日チャートとにらめっこをしなくても大丈夫です。その代わり、短期的な売買で利ザヤで儲けることや株主配当で儲けることはできません。だから、10年以上の長期的投資と考えてください。さらに、AI技術が発展していて、どこのファンドに投資するかを正確に判断すればほぼ確実にお金を増やすことができるというデータもあります。

投資信託は、日本以外の海外株式も簡単にできるので、そこがおススメです。本書で紹介されているのは、アメリカ株のファンドでS&P500というもの。これは、どの投資サイトやユーチューブを見ても、かなりおススメされています。30年間の株価のグラフを見ても、一時的な落ち込みはあるものの、ずーっと右肩上がりに成長しているものです。これから、世界はまだまだ発展することが予測されています。だからこそ、日本ではなく、外国への投資信託を勉強することはすごく大切です。

また、日本では、IDECOやNISAのように、税金を優遇して、少額なら投資しやすい仕組みが作られています。これについても、少し勉強すれば良さがわかります。本書にも具体的に紹介されているので確認してみてください。

今回は、お金を増やす投資について漫画で読みやすい本を紹介しました。わが子には、早くから投資をすることを教えていこうと強く心に誓いました。わたしは、長期的に投資信託をしても、20年ほどですが、子どもたちは、早くから投資を教えれば40年以上、低リスクでお金を増やし続けることができます。もちろん、投資は一時的には紙屑のように価値がなくなるときもありますが、投資信託においては40年ずーっと価値が

上がる可能性が高いものです。やるやらないよりも、まずは知ることが大切だと思い、記事を投稿しました。最後まで読んでいただきありがとうございました。コメントや読者登録もしていただけると嬉しいです。それでは、次の本でお会いしましょう!!