本好き教師の読書感想文

現役小学校教師がおすすめ本を紹介しています!

人生がすべてうまくいく「魂の成長」 ー 斎藤一人 著 舛岡はなゑ 監修 ー

今回、ご紹介する本は、3冊目となる斎藤一人さんの本です。3冊とも幸せになるための法則が書かれていますが、どの本も切り口が違い、何冊読んでもあきない内容です。魂と聞くと、世間的にはスピリチュアル、宗教と敬遠されがちですが、この発想をした人はすでに、他人や常識に支配されかけています。注意が必要です。

 

本の内容を短くまとめると「世間の常識が必ずしもあなたにとって正しいとは限らない。思い込みや抑圧から解放し、他人軸でなく自分軸で本当の自分を生きよう」です。

 

①「成功できる人、できない人の違い」

②「自分の機嫌を自分で取ろう」

③「抑圧から解放する方法」の3つに分けて紹介します。

 

①「成功できる人、できない人の違い」

人は生物の中で突出して、やりたいことをやれるようにしてきた生き物です。犬や猫では、工業も農業もできません。これは、人間が欲深い生き物で、欲を満たそうとしてやれることを増やしてきました。こう考えると、欲はとても大切なことですよね。でも、「強欲や欲張り」のように、世間的には欲を悪いイメージで捉えています。「これって変だよね」と一人さんは伝えています。ただ、必要以上に欲を求めるとやりすぎなだけです。必要な欲を満たすことが魂の成長につながります。

人は得意、苦手があって当然だと知っています。でも、学校では、「苦手なこともみんなと同じようにできないとダメ」といやいやながらやらされます。社会に出れば計算が苦手なら会計士を雇い、法律が苦手なら弁護士に相談します。ということは、苦手なことは誰かに頼っているにもかかわらず、学校では、「自分でできることが自立だ」と言って、協力よりも個人の力を上げようとします。昔、僕たちがやっていた宿題の答えを見せ合うことだって協力だと捉えれば、苦手な人は苦しまず好きなことにもっと時間をかけれたはずです。答えを見せてもらった人は、感謝を伝え、次に自分が得意なことがあったときにお返しすれば、うまく回っていくのです。こんな社会の常識を学校でも教える必要があると私は考えています。ちょっと熱くなってしまいましたが、一人さんも同じようなことを伝えています。こんな人には、良い出会いが増え、魂を成長させる経験をたくさんできるはずです。

「ああしたい、こうなりたい」という欲をもち、そのために楽しんで努力する人が成功できる人だと思います。

 

②「自分の機嫌を自分で取ろう」

自分軸で生きられるようになってくると、他人からの影響が減り自分の機嫌を自分で取れるようになります。

例えば、「嫌なことはあるし、まずいものが出てくることもある」というのは、かわりません。それにイラっとするのは当たり前なので、その感情を抑える必要はありません。負の感情をもった後が大切で、感情に引きずられてイライラを爆発させれば嫌な人になりますが、心を整え捉え方を変えることで優しさが生まれいい人になれます。自分で機嫌を取れば、周りからもいい人だと思われ、自分の機嫌はさらにアップします。

悪いニュースを見て、評論家のように理想の状態を熱く語る人がいます。(昔に自分です)でも、理想を話しても現実を変えることはほぼ不可能です。本の中の例を挙げると、「いじめで自殺をしたニュース」を見て、「いじめをした時点で成績を下げて進学に影響が出るようにすれば、いじめは減る」と理想の正論を話していても現実はそうなりません。こんなことを繰り返すと、理想と現実のギャップに焦点がいき、自分の機嫌を取れなくなってしまいます。

身近な人に誠実に接していると、いろいろなところで助けてもらえます。こうやっていきていけば、キレイに生きることができます。見た目も、言い方も、やることもキレイであれば世間が味方をしてくれて、神も見方をしてくれます。そうしていれば、勝手に自分の機嫌を自分で最高な状態にもっていけます。

 

 

③「抑圧から解放する方法」

一人さんは、「魂を成長させるには本当の自分の気持ちに従えばいい」と言われます。でも、「自分の本心が分からない」という人がほとんどだと思います。本心が分からなくなってしまうのは、子どものころから受けてきた抑圧の塊が原因です。親や先生からの洗脳が、世間の常識となり「あれはダメ、これは危険」と本当の自分の気持ちを抑えてきた結果、大人になってもの本心が分からないのです。

すぐに本心に気付けない場合は、常識的なことから始めるといいようです。だから最初は「自分が楽しみながら人に喜んでもらえること」をすることから始めます。次に、他人と比べるのではなく、自分がワクワクすることを見付けやってみましょう。このときに、「みんながやってないから、自分には無理そう」と抑圧をかけてはいけません。また、「本心でやりたいことをするんだから人一倍努力しなきゃ」と自分にプレッシャーを掛けすぎてもいけません。とにかく自分を解放しやってみることで本心が見えてきます。そして、それを楽しむことです。失敗しても本心に従えば、「いい経験ができて魂が成長した」と考えることができます。そして、「もっとチャレンジしたい」と難しいこともやっていけば、さらに魂が磨かれ成長し、自分も幸せに生きることができます。

 

今回も、本を通していい勉強ができました。自分の本心を見つめ、魂を成長させていきたいと思います。もしよければ、手に取って読んでみてください。

では、次の本でお会いしましょう!!