本好き教師の読書感想文

現役小学校教師がおすすめ本を紹介しています!

お金2.0 ー新しい経済のルールと生き方ー  佐藤航陽 著

3冊目の本の紹介ですが、全部本のジャンルが違って、「統一感がないぞー」と思われるかもしれませんが、教育・自己啓発・経済などわたしが興味をもったものを勝手にチョイスしているので、しばらくはこんな感じでやっていきます。
 

今回の本は、すごーく勉強になりました。自分が考えていたなぞが解けた気がします。最初に、著者である佐藤航陽さんの紹介ですが、(株)メタップススマホアプリ製作のコンサル業など)の創業者で、世界中を回りながら日本のスマホブームが来る前から、スマホに着目した先見の明がある天才さんです。本の内容からも天才っぷりが感じられます。難解なことを分かりやすく伝えるというのもプロ級だと思います。キンコン西野さんと同じく将来の方向性を分かりやすく解説した1冊となっています。かなりおすすめです。

 

長くなってしまいましたが、この素晴らしい本を1行でまとめるという荒業に挑戦すると、『「資本主義」の欠点を補った新しい経済発展の決め手は、価値を軸として回る「価値主義」経済だ」です。


資本主義はもちろんご存じだと思いますが、価値主義は初耳だという人が多いと思いますので、「価値主義」を中心に本から分かったことをお伝えします。
資本主義といえば、とにかくお金を回し、お金をたくさん持っている人が幸せになれる?というゲームですよね。では、「価値主義」とは何か?それは、テクノロジーにより個人の信用・信頼を可視化することができるようになり、個人の価値(信用・信頼など)を高めておけば、その価値をお金や他人の価値と交換することができるシステムです。

例えば、1億円の資産をもっている人は、お金が無くなると自分の価値が下がりまた増やさないといけませんね。フォロワー数が100万人いる人は、ファンから信用・信頼された価値人間です。そんな人は、ファンに投げかけることで協力者や協力金を得ることができます。一度投げかけてもファンが減らなければその人の価値は下がりません。それどころかさらに価値が膨らむこともあります。資本主義では、価値として認められにくかったものにちゃんと価値があることをテクノロジーによって認められるようになるということです。


ここからはわたしの考えです。わたしは、ずっーと「お金持ちって本当に幸せなの?(やっかみではなく)」と思っていました。世間はそんな風潮があり、ニュースでも情報操作のようにお金をリスペクトする報道がなされています。でも、何より大切なのは心や気持ち、感情の安定だとわたしは考えています。価値主義は、心を大切にする社会の到来だ!!と勝手に解釈しました。
心がスーッとする1冊です。それ以外にも、ブロックチェーン、仮想通貨、トークンなども分かりやすく解説されています。本当におすすめです。気になる方は手に取ってみてください。では次の本で会いましょう!!